2日連続で同じネカフェに宿泊し、利用方法にもちょっと慣れてきた@ホンダです。
四国霊場第二位の高所にある焼山寺にエンジンを焼かれるも、新たな人馬一体走行を編み出し走破できたこと。この経験はこの先も原付カブ50で登坂できるという自信になりました。めっちゃ疲れるけど・・・
それでは出発
焼山寺に苦戦し、予定より遅れてしまったので、できれば山岳霊場である20番鶴林寺、そして21番太龍寺まで本日中に回っておきたいところです。
13番札所 大日寺
町中にあるお寺ですので歩道・・・いや車道の脇を歩きます。狭くて怖い!
沿道には宿や食事処、おみやげ屋といったお店が立ち並び、お遍路さん向けの宿場町といった様相です。
このオタガタマノキは小賀玉木と書きます。香り高い花が咲く常緑樹で、枝や葉を神事に使うそうです。
そういえがこんな葉っぱがお祭りやお墓に飾ってありますねー。
こんな背の高い木の枝葉だったのか。
これが基本の形ですよね、多分。
一宮神社
国道を挟んだ向かいにある一宮神社にも参拝してきました。かつて大日寺は一宮神社のおまけみたいなものだったそうです。明治の神仏分離令により、一宮神社に祀られていた十一面観音像が大日寺に移されて今に至るのだとか。
それもそのはず、本殿は国指定の重要文化財。寛永7年(1630年)の建立です。
かなり精巧なつくりです。
馬の腹下から伸びる石畳は、もう一体の馬の下をくぐって大日寺の仁王門まで完全な直線で繋がれています。神社と別当寺であった大日寺の位置関係ってのは厳密に定められていたのかもしれませんね。
14番札所 常楽寺
街中の小奇麗なお寺ではなく、わりと自然なままにしてある印象です。だがそれがいい!
お寺は自然の大岩盤の上にあるようで、特に水が流れるような岩肌が広がる庭を「流水岩の庭」というそうです。ワイルド過ぎィー!
なかなか楽しめるお寺でした。
なお、ここはネコ天国
半野良のネコ殿がたくさん!
残念ながら前日にお接待で頂いた飴玉しか持っていないんよーごめんよー
歩き遍路さんもあっさり捕獲されていました。可愛いからね仕方ないね!
15番札所 国分寺
立体的に広いお寺が多い中、坂や階段が無く広い境内は珍しいように感じました。
こてこてと趣向を凝らした建物は面白いですねー。
16番札所 観音寺
だいぶ目が肥えてきた僕、目新しさを感じることができなくなってきています。
もっとこう・・・ガツンとくる寺カモン!
17番札所 井戸寺
井戸寺の隣にある八幡神社でお祭りの準備がなされていました。
準備中のお爺さんに伺ったところ、この絵は地元の素人さんが描いたそうです。クオリティの高さ、そして地域一丸となって盛り上げているところが素敵ですねー。
昼過ぎからお祭りがスタートするそうなので、見物は諦めて井戸寺へ。
もとは妙照寺だったのが、弘法大師が一夜のうちに錫杖(しゃくじょう)で井戸を掘ったことにちなんで「井戸寺」となったそうです。
これが大師が掘ったといわれる井戸で、覗き込んで自分の姿が映れば無病息災、映らなかったら3年以内に厄災があるといわれています。
ということで覗いてみました・・・セーフ!!
すずめちゃんかわいい!足元にも数羽います。
18番札所 恩山寺
恩山寺に向かう道中に寄ってみたい場所がありました。それは日本一低い山、弁天山です。
たった6.1メートルしかないのですが、正式な山なのだそう。
下調べしていた場所と違うんですがそれは・・・
どうやら弁天山は2つあって、そのうちの間違った方へ来てしまったようです!Oh・・・
こちらで紹介した地図のポイントが間違っていたんですねー。修正しておきました。
山門付近にある皮のむけた大きな赤い木。これは毘欄樹(びらんじゅ)と言い、県の天然記念物というレアな樹木です。女人禁制だったこの寺を訪れた弘法大師の母を、大師自ら迎え入れたことを記念して植えらものと伝えられています。
それなりに勾配がある道ですが通常走行でOK。少々キツイ箇所もありあましたが、そんなときは2速20kmをキープしながら足で蹴り進む走法でクリア。
弘法大師のママン、玉依御前(たまよりごぜん)がこの寺で出家したそうな。
出家の際に剃髪した髪が、玉依御前の剃髪所に納められています。
空海も人の子だったんですね。美しき親子の愛を感じました。
ざっくり言うと、悪いことを良いことに変えてくれるお守りです。
カブのボックス内でその時がくるまで眠っていてもらいましょう。
19番札所 立江寺
立江寺は町中にありました。
ここに差し込むとどうなるんでしょう?御利益2倍になるんですかねえ・・・
霊場初のホラースポットがこちら。
なんとこの中には髪の毛が絡みついた鐘の緒があるんです。
不義により夫を殺害したお京という女がこの寺に詣り懺悔すると、お京の髪の毛が逆立ち、鐘の緒に巻き上げられたといわれている。
見てみましたが、怖すぎワロタwwwwワロタ・・・・・・
いわくつきのものが祀ってある寺社はインパクトがありますね。
20番札所 鶴林寺
さて、お次は徳島のエンジン殺しなお寺であります。
「お鶴さん」と呼ばれるこの寺は、標高475mの山の上に位置し、焼山寺に次ぐ阿波の国第2の難所といわれる。標高550メートルの鷲ヶ尾山頂にある「阿波の三難所寺」のひとつ「天正の兵火」の難を免れた数少ない寺
フッ・・・四国ナンバー2の焼山寺を突破した僕とカブなら、たかだか550メートルごとき屁でもないわ!
一見しただけで急坂だと分かったのですが、調子に乗って進ませすぎました。
オーバーヒートに直結する問題は高度でなく、傾斜だったようです。
ゆるやかな坂道をぐんぐんと長時間登ることはわりと大丈夫。急な坂道をぐいぐい上がっていこうとするとすぐに熱ダレを起こしてしまいます。
あっ、これはキツイ!と思ったら、スロットルを回さず2速&両足による蹴りだしで登っていくべきだと体感しました。
そして更に坂はきつくなり、1速10kmをキープしつつ、両足で歩くように蹴り出しサポートする走法にいきつきました。このくらいの速度ならば熱ダレ後の弱ったエンジンでも無事登り切ることができました。
これらはエンジンの負荷をできるだけ軽減させ熱ダレを防ぐことが目的のため、足での蹴り出しは汗が出るくらい本気でやりましょう。熱ダレからの回復には時間がかかるのでかなりタイムロスになります。
ということで2足2輪の走法は、バイクには乗っている状態にもかかわらずめちゃくちゃ疲れます。
ですが当然バイク押し歩きより遥かに楽なのでオススメ!
前日の焼山寺に引き続き汗ダラッダラで到着!達成感半端ない!
長宗我部元親が四国制圧を目指し起こした戦が天正の兵火らしいのですが、この戦いで霊場を含む多くの寺社が焼き討ちにあったそうです。が、この鶴林寺は標高が高いためか戦火を免れた・・・ということは貴重な古い寺院だということですね。これは期待!
弘法大師がこの地を訪れた際、2羽の鶴が杉の上で黄金の地蔵菩薩像を護っていたという伝説があるそうです。
苔がいい仕事していますねー。
焼山寺の杉と同等だと思われますので、樹齢数百年ってところでしょう。
そう感じざるを得ません。これぞCOOL JAPAN!
伝承を具現化した作りって良いですねー。厨ニ心厨ニ心・・・
背中に乗ってみたいんじゃあ^ー
文政6年(1823)に建てられたもので、和様と唐様の折衷の建築手法が取り入れられているそうです。
美しいぜ・・・
550メートルって、一般的にはかなり高い場所なんですね。
再訪したいと思わせられる素晴らしいお寺でした。
今夜は野営よ
お次の太龍寺に逝くには時間が足りず、ここでタイムアップ。
さらにこの近辺にはネカフェが無いときた!少しでも太龍寺に近づいておいて野営をすることにします。
続く・・・