遅筆な僕が夜中にブログを更新するという暴挙に出たため、今日は寝不足でスタートです。
ネカフェではぼんやりしていましたが、一歩外に出ると、知らない土地を動きまわることへの緊張感からか思ったよりみなぎっているように思います。

本日の動き

曇り時々雨な本日は、西条市から四国中央市への移動がメイン。63番から65番まで参拝し、霊場最高峰の66番札所雲辺寺に行けるかどうかってところです。

ただ、65番の三角寺参拝終了時点で15時を過ぎていた場合はそこで終了。
相手は四国最高峰、夕方からのアタックは不安な事と、山間部での野営は寒そうだから・・・。はい、久万高原の冷気を知ってビビってます。

それでは元気に出発ー!

63番札所 吉祥寺

63番札所 吉祥寺
63番札所 吉祥寺

町中のお寺ですので、険しい道は皆無でした。
そして出迎えてくれたのはゾウさんですよ、霊場初のゾウさん!そこはかとなくインドっぽい。

くぐり吉祥天
くぐり吉祥天

吉祥天ちゃんは毘沙門天さまのお妃様で、富や財を与えてくれる仏様なのだそう。
この下をくぐることでその御利益を受けることができるそうです。

成就石
成就石

目を閉じたまま近づき、穴に金剛杖を通すことができれば願いが叶うといわれています。

本堂&大師堂
本堂&大師堂

うーん、普通。

本堂の装飾は吉祥天
本堂の装飾は吉祥天

おっと、普通じゃないポイント発見です。この装飾に仏様が採用されているのはレアな気がしますよ。
さすが吉祥寺、といったところですね。

64番札所 前神寺

64番札所 前神寺
64番札所 前神寺

こちらもスムーズに到着。郊外にある大きなお寺です。
狛犬が守っている寺院も珍しい!真言宗石鈇派の総本山なのだそうです。

参道にお遍路200回したお婆ちゃんの像が
参道にお遍路200回したお婆ちゃんの像が

しゅごおおおい!凄すぎるよ婆ちゃん・・・
しかし像の表情からパワフルな方だというのは伝わってきますね。

大師堂のぼんぼりに石マーク
大師堂のぼんぼりに石マーク

さすが総本部、ひと味違いますな!

右奥は金毘羅様を祀っている
右奥は金毘羅様を祀っている

四国には金毘羅大権現を祀る寺社仏閣が結構あるんですよねー。一応神道、神社系の神様です。

こういうお地蔵様群が好き
こういうお地蔵様群が好き

お地蔵様が綺麗に並べられて、これまた丁寧に祀られているのが素敵です。

御瀧行場不動尊
御瀧行場不動尊

色合いにうわぁ・・・ってなりますが、黄土色な成分を含んだ水が流れているのでしょう。
ここに不動明王様が彫られていて、一円玉を投げて貼り付いたら御利益があるとのこと。

護摩堂には石のハンマー
護摩堂には石のハンマー

なんじゃこりゃ・・・( ゚д゚)ハッ!

石のハンマー×
石の鎚○
つまり石鎚・・・謎はすべて解けたッ!

本堂
本堂

和風ホワイトベースな様相の本堂、かなり大きいです。モビルスーツも格納できるかもしれません。
ところでお寺に似合うMS・MAって何でしょうね?ドム?

威厳がありますねー
威厳がありますねー
回廊から
回廊から

正面から
正面から

前神寺、大きなお寺で見応えがありました。
参拝中に雨が強くなってきたので、山門付近の休憩所で一休み。

65番札所 三角寺

道中のドラマ

四国中央市へ
四国中央市へ

西条市を抜け、新居浜市を素通りし、四国中央市まで進みます。
新居浜の市街地まではスムーズなのですが、四国中央市入りするためには山越え・・・いや山脈越えする必要がありました。

傾斜強めの長い登坂でダウン
傾斜強めの長い登坂でダウン

四国中央市に入ったところで熱ダレ。旅の初期に比べて登坂能力が落ちているのを肌で感じます。酷使しているからなのでしょうね。
無理をさせているダメージはやがて回復していくのかどうなのか・・・

かなり高い位置を走ってきています
かなり高い位置を走ってきています

中央左に白く見えるのがガードレールです。今地図を見ると、国道を走ればもう少し緩やかだったのでしょうが、海沿いの県道13号線を走ったため山越えしなければならなかったみたいです。
海沿いを走ってハードな登坂にぶつかるとはツイてない・・・

雨の上がった四国中央市
雨の上がった四国中央市

層雲の上に頭を出す山々がずらり。山の壁と言えるほど切れ目なく続いています。
平地から山脈をみたのは初めての体験だったかも。圧巻でした。

山脈にアタック開始
山脈にアタック開始

三角寺へは川之江ジャンクション付近から道が伸びています。やはりキツい登坂ですな。

オーバーヒートせず到着
オーバーヒートせず到着

急坂の登坂については問題なくクリアできました。車通りの少ない山道であれば20km前後で走行する登坂法ならばわりと楽にたどり着けますねー。

鐘付き仁王門
鐘付き仁王門

仁王門に鐘がついているのは初めてみました!スゲーかっこいい!

無骨でクール
無骨でクール

これを一つ撞いてから参拝するのが正式な作法とされているそうですので、遠慮無くゴーン。

ここの仁王様もめっちゃ強そう
ここの仁王様もめっちゃ強そう

仙遊寺のホワイト仁王様もクッソ強そうでしたが、このレッド仁王様もイカツイ。
全霊場の仁王タッグマッチの優勝候補ですな。

三角寺しっぶい!
三角寺しっぶい!

仁王門だけでなく、お寺全体から風流さを感じます。

バランスがすごく良い
バランスがすごく良い

シンプルに見えますが、非常によく計算された配置なのだと思います。草木に侵食されていそうで、そうでない。植物と建造物のマッチングはここ最近のお寺では群を抜いていますよマジで。

古風な佇まいの奥に
古風な佇まいの奥に

こんなことができちゃうお寺
こんなことができちゃうお寺

風化しつつある木材の色のみの渋い建物。この良い意味で飾り気がない建物に活けられた緑。
クールジャパンってこのことだったんだね!三角寺のセンスにテンション上がります。

カニさんも出没
カニさんも出没

沢ガニって言うのでしょうか、雨上がりの山寺にはこんな参拝者もいるのですねー。

ものすごく枝垂れた木
ものすごく枝垂れた木

しだれっぷりがすごい!味がありまくりです。

石段の上の大師堂
石段の上の大師堂

どっちを向いても風流さを醸し出している貴重なお寺です。
どうやら僕が山寺が好きな理由の一つに、「人工物に色味が少ない」ことが大きくあるっぽいです。
素材の色そのままで、単色。そして草木が差し色。山寺はこういった雰囲気なんですよねー。
潔さと強さを感じます。

奥之院・・・だと・・・!?
奥之院・・・だと・・・!?

本堂の脇に奥之院への道を発見。ここから58丁で到着できるようです。
よし行ってみよう!

鬱蒼とした森に入り・・・
鬱蒼とした森に入り・・・

レトロな道へと出る
レトロな道へと出る

なんですかココは!すごく素敵な風景じゃないですかー!

歩き遍路さんが進む道でした
歩き遍路さんが進む道でした

歩き遍路っていい景色見てるなー羨ましいぜ・・・

ってか更に山奥へ道は続いているのですが・・・58丁っていったい何メートルなんです?

一丁は約109.09m
58丁は6327.22m、6km以上じゃよ

スマホで調べた僕は即座に踵を返し、いま来た道を戻り始めた・・・

65番奥之院 仙龍寺

奥之院・・・
奥之院・・・

やっぱり気になる奥之院。駐車場のお爺ちゃんに話を伺ってみたところ、次の札所へのルート上でもあるそうで、良いお寺だから行っとけ!登坂もそれほどないぞ!といったニュアンスでプッシュされました。

66番雲辺寺へ行くほどの時間的余裕はありませんが、あと1寺は充分散策できる余裕があります。
面白そうなので参拝してみることにしました。

山の恐怖!無限ループに陥る

三角寺から山越え
三角寺から山越え

三角寺までのルートからさらに険しくなり、車1台が通れるくらいの道に。濡れた落ち葉でコーティングされているので、スリップしないように気を付けて進みます。

山下り中の風景
山下り中の風景

思わずバイクを停めて見入った風景。晴れてたら凄かったんやろうなー

凄まじく下っていきますねー
凄まじく下っていきますねー

Googleナビちゃんはあと15分程度と言っていますのであと少し!

木々の間を走り抜けます
木々の間を走り抜けます

基本的に一本道、迷うことはありませんね。

峡谷に出会う
峡谷に出会う

ほえーすっごい!さっきの風景と似てるけど・・・対岸に来たのかな?

木々の間を走り抜けます
木々の間を走り抜けます

視界が開けて素晴らしい景色が
視界が開けて素晴らしい景色が

はえーすっごい・・・ってちょっと待てー!!

認めたくはない・・・認めたくは無いが、ここは一度、いや二度通っている!

マップで現在地を確認したところ、間違いなく通過したはずのポイントに戻ってきていました。
一本道のシンプルなルートで無限ループだと!?

オレは今何者かのスタンド攻撃を受けている(確信)
オレは今何者かのスタンド攻撃を受けている(確信)

慎重に、間違うはずのないルートをナビ通りに進んでいくと、スタンドの本体を発見!

無限ループの正体
無限ループの正体

原因は赤いポイントにありました。
この赤いポイント手前でGoogleナビは「この先、左方向です」といった案内をしていたので、目と鼻の先にある仙龍寺から逆行するルートに迷い込んでしまっていたわけです。これは巧妙な罠!

Googleナビ利用者の皆さんはお気をつけ下さいね。道なり、道なりでOKですよー!

仙龍寺

IMG_0187
小一時間無限ループに引っ掛かってしまいましたが、見事打ち破り仙龍寺到着です。

仙龍寺の様子がおかしい・・・
仙龍寺の様子がおかしい・・・

うっそうと茂った木々に取り囲まれるように建立する仙龍寺。参道の石段を登って行くと建物が見えてくるのですが、このお寺どうなってるの?

崖の上に半分浮いてますよココ!
崖の上に半分浮いてますよココ!

暗くてわかりにくかったのですが、建物の下は空洞です。

さらに進むとトンネルが・・・
さらに進むとトンネルが・・・

参道の脇には小川が流れています。

寺院の隣を流れる小川
寺院の隣を流れる小川

その小川はこのトンネルに続いているのですが、よーく見ると驚愕の事実が!

トンネル内に滝ががが
トンネル内に滝ががが

なんじゃこら!?

トンネルを観察してみると、「蟹淵」と記載があります。どうやらトンネル内部の滝壺は蟹淵というようですね。淵を覆い隠すように作られたトンネル・・・これは何かありますわ!

謎多き奥之院、仙龍寺
謎多き奥之院、仙龍寺

こいつはエラいところに来てしまった!

手水がものすごいことになってます
手水がものすごいことになってます

もうなすがまま状態!

うわぁ
うわぁ

大好きです!

崖にぽつりぽつりと配置されたお堂
崖にぽつりぽつりと配置されたお堂

なにこれカッコイイ!

仙人堂
仙人堂

仙人を祀るお堂は初めてです。その他の霊場と完全に一線を画していますね。

さらに上は弥勒堂
さらに上は弥勒堂

味の出まくった石段をさらに上がると弥勒堂という、これまた聞き慣れないお堂がありました。
ヤバイ・・・楽しい・・・!

弥勒堂から見た仙龍寺
弥勒堂から見た仙龍寺
仙人堂から見た仙龍寺
仙人堂から見た仙龍寺
鐘楼も凝った作りです
鐘楼も凝った作りです

味わい深杉ィ!
味わい深杉ィ!

このお寺めっちゃ面白いじゃないですかー!

仙龍寺奥之院へ

奥之院まで二丁
奥之院まで二丁

奥之院に来たはずなのに奥の奥の院があるとは・・・
200Mほど先ならば行かない理由がありませんね!

ここからが本当の地獄だ・・・
ここからが本当の地獄だ・・・

行けども行けども石段が・・・
寝不足のせいかゴリゴリ体力を削られていきます。これひょっとして十二丁って書いてあったんじゃ・・・

奥之院は崖の下
奥之院は崖の下

ここまでで体感1km歩きましたよ、ええ。

もうすんごい急斜面
もうすんごい急斜面

信仰心が試されるな・・・

いや、これはお年寄りには無理っす!信仰心MAXでもこれは無理!

ようやく降りて、また登る
ようやく降りて、また登る

石段なのか出っ張りなのか分からない石を踏み越えて進みます。
ルート合ってるのか不安になるレベル。

最終地点で振り向くと洞穴が
最終地点で振り向くと洞穴が

道らしきものの終点についても何にも見当たりません。ルート間違えたか・・・と振り向いたその上方にぽっかりとあいた洞窟発見!

仙龍寺の奥之院
仙龍寺の奥之院

仙龍寺の奥之院(フラッシュ)
仙龍寺の奥之院(フラッシュ)

弘法大師と思しき像が祀ってあります。しかし場所が分かりにくい上に山深すぎてちょっと怖い!
そそくさと退散します。

お寺の中に入れます
お寺の中に入れます

仙遊寺の本堂と大師堂は室内にあります。古い建物のようですが、手入れが行き届いているのが伝わってきます。

室内の手水付近
室内の手水付近
ガラス越しの外
ガラス越しの外

いい感じの装飾
いい感じの装飾

ここは最高にテンション上がります!

六角堂と朽ちた感じのお堂
六角堂と朽ちた感じのお堂

ここには現在行くことができないようですが、眺めて風情を感じるのがオツってもんですな。

仙龍寺、素晴らしく幽玄なお寺でした
仙龍寺、素晴らしく幽玄なお寺でした

65の霊場を見てきましたが、正直ここがナンバーワンです。独自の進化をしすぎてる!

今夜は野営よ

川之江方面へ
川之江方面へ

仙遊寺から東に進み、三角寺のお爺ちゃんに聞いていたトンネルを抜けるルートを走り、川之江方面へ進みます。市街地にでなければスーパーも何もない・・・


野営地下見中に日が暮れてしまい、久々のパニックw
この場所ではグラウンド内にしかテントを張れそうになく、暗がりの中しばし迷います。
お店も近くに無いため、買い物ついでに別の候補地をチェックしにいくことにしました。

で、見つけたパラダイス
で、見つけたパラダイス

園内の四阿で筋トレしてた心優しい兄さんに、ここなら安全と太鼓判を押してもらった三島公園!
トイレ、芝生、四阿、自販機と、一式揃った素晴らしい場所です。

夕食はスーパーのお惣菜
夕食はスーパーのお惣菜

思うのですが、四国のメシは美味しいですねー。

三島公園の夜景
三島公園の夜景

四国中央市の美しい夜景を満喫。いいものですね。

四阿にテント設置
四阿にテント設置

芝生は夜露でびっしょりだったので、四阿内に設置しました。高知の大月町の時ほどではありませんが、風が強めでしたので、木のベンチにフライシートを括り付けます。

久しぶりのテントでしたが、筋トレ兄さんのお陰で安心して眠ることができました。
四国中央市もいいところだー!

投稿者 ホンダ芭蕉

四国は高知、車社会の片田舎で訳あって原付バイクだけで暮らしてます。 カブ生活の魅力と困難、ふらりと立ち寄った寺社仏閣や田舎の癒しスポットなどをご紹介します。