高知市から東へ55キロ、海沿いの国道を進んでいくと安田町という町にたどりつきます。
そこには「味工房じねん」という採れたて野菜やご当地グルメ、特産品を販売するお店があります。
このお店、実は高知のローカルフードを漠然と販売しているわけではなく、高知県人もびっくりするような「攻め」の地場商品を販売しているんです。
そんな男気あふれる味工房じねんにツーリングがてら立ち寄ってみました。
味工房じねん
高知市内からおおよそ55キロ、カブ50ならば充実のツーリングになりそうです。
味工房じねんへGo!
海と山と川、それだけしかない田舎の安田町ですが、むしろそれがありがたいわけで。
高知市内が都会だから、とはいえませんが、それでもこの田舎風景は非常に癒されます。
実は安田川の鮎は全国トップクラスの旨さだと、その筋の人には超有名!
というのも「清流めぐり利き鮎会」という鮎の味の美味しさで河川の順位を競う大会があるのですが、全国40以上の清流を抑えて過去2度のグランプリに輝いているそうです。
なお、安田川最大のライバルは2014年9月に通算3度のグランプリを獲得した岐阜県郡上市和良町の和良川。現在の暫定トップですが、今年のバトルで安田川がトップタイに並べるか楽しみなところです。
安田川としばらく併走していると、どどんと大きな看板が出現。
ここが噂の味工房じねんです。
カブのようなバイクの良い所は、好きなところで立ち止まって満足するまでその地の風景を堪能できるところですね。さすがにお尻痛いけど・・・
これはちょっと面白いアイデアだと思ってしまいました。見て楽しくPRとしても秀逸!
お子さん連れならなお楽しめると思います。
①僕をつかまえられるかな?あゆアイスはもう食べた?
②とろとろ自然薯、すっきり柚子。
③400年生きてます。伝統の獅子舞。
④安田の美男美女。おいしい山菜もいっぱい。
気になる謎のワード、あゆアイス・・・攻めてるなぁ・・・
ちょっとレトロでおしゃれな外観。
森林県の特徴を遺憾なく発揮していますね。
ここは地元の方のスーパー的な役割も果たしているようで、お弁当を買いにちらりと寄る方もちらほら見かけました。ということで、この堆肥は観光客用ではなく地元農家の方が購入するのでしょう。多分・・・
なお20リットル250円なり。
味工房じねん店内
ただいまの時刻14時50分。
入店すると、近所のおばあちゃんが店員のおばさまと井戸端トーク中。きょろきょろと店内を見回していると、店員のおばさまから衝撃の事実を告げられる。
J( ‘A`)し「もしかしてお食事ですか?ここは15時で閉店なんですよ・・・」
(‘A`)「えっ!?そうなんですか!」
J( ‘ー`)し「ごめんねー、こんなに早く閉める店珍しいもんねー」
(‘A`)「いえいえ、調べて来なかった僕が悪かったんです。すみません・・・」
うわーいつもの時間切れ!外でのんびり写真撮ってた自分が恥ずかしい///
そこで近所のおばあちゃんが神の一言
(゚∀゚)ノ「寿司が半額やきはよ買うていきや!はよはよ!!」
なんと味工房じねんの閉店時間は15時ですので、お弁当類が半額に!
ハイアリガトゴジャマス!と小学生のように返事をし、鷹の目ですばやくサーチ。
高知県独特の田舎寿司、さらには全国的にレアらしい竹の子寿司を滑り込みGET!
高知のご当地ドリンクがたくさんありますが迷っている暇は無い!すばやく土佐の番茶を手に取ります。
有名なゆずドリンクの「高知家・まるごと東部博」限定缶もありました。
東部博って何ぞね?な方はぜひ公式サイトを覗いてみてください。
» 高知まるごと東部博
330円のところ、半額の165円!ありがたやありがたや・・・
ご好意で閉店寸前の飲食コーナーを使わせて頂き、急いで食事。
竹の子寿司はシャリが甘めで、柚子の風味がふわりと香ります。
そして竹の子は柔らかく絶妙な歯ごたえ。にじみ出る出汁は品の良い薄味で、マジで美味い。
たけのこって、割としゃりしゃりした食感ですよね?
じねんのたけのこは、話を聞くまでこれが何なのかわからないくらいするっと歯が通る新食感でした。
なんでも直径1mもある大釜で大量に炊くそうで、地元の給食にもなっているとのこと。
カレーなどは大量につくるのが美味いとよく聞きますが、このたけのこにも同じことが言えるのかも。
僕が通う市内のスーパーではお目にかからないので、高知県内でも結構レアなのか?
とにかくおすすめの逸品!
などと考えながら3分で完食。まあお寿司4つですからね。
来た時よりも美しくを全力で体現して、お礼を述べて退店。
ほのぼのした良いお店でした。おばちゃん、おばあちゃん、アリガトウゴジャマシタ!!
じねんのメニュー
味工房じねん
高知県安芸郡安田町正弘566
Tel 0887-39-2366
営業時間 7:00~14:30(食堂)
定休日 第3木曜、年始
http://www.yasudajikan.com/eatre-ji.html
おまけ
実は今回の目的は、味工房じねんの「攻めフード」、しっかりとした粘りと深い味わいがある地元特産の自然薯(山芋)を親子丼にのせた名物「じねん丼」と、自然薯が練りこまれた「じねんアイス」。中でも異彩を放つ「あゆアイス」を食べに来たのですが、相変わらずの詰めの甘さを発動してしまいました・・・
そんなダラズな僕に優しくしてくれた田舎の暖かさはいかにも高知らしいと思います。
夏の間に再訪して安田町に恩返ししないと!!