午前中に参拝した太龍寺の捨身ヶ嶽でがっつり体力を削られましたが、素晴らしいものを見ることができ大満足の@ホンダです。
4日目の続き
21番札所 太龍寺 後編
太龍寺の納経所では、二輪用の交通安全お守りを販売していました。これは珍しい!
500円(だったかな?)で購入、良心的な価格ですね。カブと僕を苦しめた強敵が今、僕たちの守護をしてくれるって素敵です。
健脚わらじで足回りの健康、お守りで交通安全。うん、なかなかの御利益です。
太龍寺から山を下っていくと、中腹辺りに野営によさそうなスペースがありました。歩き遍路の方が野営したりするのかな?
中のチェックはしていませんが、とりあえず発見。
22番札所 平等寺
ここまで見せてくれるのは初めてです。平等寺マジ平等!
これすごい!竹で扉を支えているだけなんです。そしてこんな感じで壁面が開いたり閉じたりするんですねー。
本堂には草木を題材に、鮮やか色彩で描かれた天井画があるそうですが、大師堂にも同じように天井画がありました。ほおーーっ!!となります。ちょっと圧巻。
これが改修中の本堂ですが、どのような改修がなされるのでしょうか。願わくは風化した渋い姿を活かして頂きたいものです・・・
なかなかに高いんです。階段がちょいキツイ。
これは風流!シンプルな発想ながらどこのお寺もやっていません。紅葉が色づく頃が楽しみですね。
とても美しく咲いています。須崎でコスモス畑を見ていた時に通りすがりのお婆ちゃんから教えてもらったのですが、コスモスは自然発生するわけでなく、農家さんが収穫後の畑に種を巻いて育てているのだそうです。結構手間暇かかっているんです。
コスモス畑の向こう側では、おば様方がシートを広げてお花見を楽しんでおられました。ほのぼのほっこり。
23番札所 薬王寺
街中に突如出現する薬王寺。城と見まごう程に堅牢かつ広大な境内を持つお寺です。
謎の赤い塔がインパクト抜群!
厄除けの霊場として古来より栄え、今でも年間100万人以上が参拝するメガトン寺。そりゃセキュリティも管理体制もしっかりしています。
参拝数の多さを物語っていますねー
この雰囲気がとってもお城っぽい。自衛のための僧兵もいたのかな?
大師堂の裏側に続く小道を発見。参拝者は見向きもしないこんなものを発見して探索するのが楽しいのです。
厄除けの霊場たらしめる鐘。歳の数だけ鳴らしましょう。
うほっ、渋い!無造作に切りそろえられたような雰囲気ですが、L字型になっているので打ちやすいのです。
遠目からはいい感じでしたが、近くで見るとモダンな建物過ぎて、うーんって感じでした。昭和39年に建てられたそうですから、結構古い建物のはずなのですが・・・コンクリは味気ないのです。
参拝客が多いとアレですが、オフシーズンならばゆっくり楽しめるようです。
そして高知県へ
薬王寺付近のおみやげ屋さんですだちドリンクを購入し一息つきます。
徳島といえばすだち!
高知のゆず飲料より甘みが強く酸味が薄いです
うめえ! pic.twitter.com/LExlRJPjk6
— ホンダ芭蕉 (@hondabasho) 2015, 10月 16
これで徳島の霊場は全て回ることができました。
やっと高知に戻れるよ・・・嬉しい!
そもそも超絶インドアな僕。初めての地、始めての納経、始めてのネカフェ宿泊、初めて尽くしでアクティブに動きまわることだけでもうお疲れモード。
そして始めての野宿、これがキツいのです。肉体的というよりも精神的にゴリゴリ削がれます。早く家に・・・家に帰りたい・・・
今日はできるだけ次の目的地である室戸岬に近いポイントで野営するんだー!
そして明日は家の布団で安眠するんだー!!
強い思いを胸に秘め、高知県目指して走ります。
見ておきたかった美波町の休憩所。NHK連続ドラマ「ウェルかめ」にちなみ、この名になったようです。
その他遍路小屋もチェックしながらどんどん進みます。
トイレのある夫婦岩休憩所での野営をする予定で進みますが・・・
寄り道しすぎたのか、高知入りする前に暗くなってきてしまいました。
野営スポットを確認する前に夜が来ちゃったよー
前日の悪夢、再び
辺りが薄暗くなってまもなく高知入り!う・・・嬉しいよー
ここは高知県である、ただそれだけでホーム感半端ない!
余裕かまして道の駅を休憩がてらのんびり散策してしまいました。アホー!
すっかり暗くなってしまいますが、謎の余裕をかましながら夫婦岩へ向かいます。
ここからが本当の地獄だ・・・
ヤバイ、高知ヤバイ!
東陽町から室戸まで街頭ほとんど無い道でした
マジこえー
— ホンダ芭蕉 (@hondabasho) 2015, 10月 16
そうなんです。高知入りした喜びもつかの間、東洋町の賑やかな通りを過ぎると、右手に山、左手に海、そして街頭一つ無い道へと変貌してしまうのです。
なまじ道が広くキレイで交通量が少ないため、後続の車はビュンビュンぶっ飛ばして追い抜いていきます。怖い・・・
そんな恐怖に耐えながら中継地点のヨドノイソ休憩所へ到着。
簡素な四阿と、唯一の明かりである公衆電話があるだけのポイントです。
もう怖いし疲れたし、ここで野営するか・・・という気持ちが湧き上がってきますが、暗すぎること、人里から離れているため野生動物が出るのではという恐怖から先に進むことに。
8時までのコンビニ、モンマートむろと
室戸初コンビニです
オバちゃんもいい人! pic.twitter.com/MOuXNa8iSw
— ホンダ芭蕉 (@hondabasho) 2015, 10月 16
休憩所からわずか数分で住宅が現れ始めました。人がいることで本当にホッとします。
また、モンマートで即席系食品の購入ついでにオバちゃんともお話でき、ちょっと生き返ります。
繁華街を抜けると再び街頭も交通量も無い寂しい道になりますが、しばらくの辛抱で夫婦岩休憩所に到着です・・・
室戸市サイト曰く
平成27年現在、落石の恐れがあるため夫婦岩に近づくことができなくなっておりますのでご了承ください。
ガードレールでがっちり固められてます
— ホンダ芭蕉 (@hondabasho) 2015, 10月 16
うわぁ・・・この発想はなかった!まさかの封鎖とは。
本日の野営ポイントを思わぬかたちで潰された僕、しばらく近辺をうろつき降りる道がないか探しますが、そんな美味しい話は無いわけで。
選択肢は次の野営スポットまで進むか、ヨドノイソまで戻るか。
結局ヨドノイソ休憩所まで戻りました
水はもちろんトイレもない初の完全野宿! pic.twitter.com/u7sO54HrpK
— ホンダ芭蕉 (@hondabasho) 2015, 10月 16
次からのポイントは先客が居ると野営できない場所だったり、野営できるのかどうか分からない場所だったので、泣く泣く来た道を戻り、後ろの山から一番離れた、かつ車道から死角になるような場所にテントを設営しました。
暗闇での野営は特訓の成果で何とかなるのですが、安全なキャンプ場ではなく、それも国道沿いという晒し者スポット。変な人が近寄ってくるかもしれない、野犬や猿が襲ってくるかもしれない、そんな落ち着かない気持ちでしたが、テントに入ると気持ちが和らぐ不思議。
どうにもならない時にはさっさとテントに入って寛ぐのが一番なのですね。
夜のうちに距離を稼ごうとしない、暗くなる前に野営地決定、移動は朝、などなど。
数々の失敗体験から、僕の野営教訓が生まれてきています。旅の後半へ活かして快適な野営ツーリングにしなければ!
明日は出来る限り東の札所を回り、5日ぶりの我が家へ帰ります。いやもう絶対帰るー!!