先日急に思い立って、まだ行ったことのない高知の町、仁淀川町にツーリングしてきました。
高知県はやっぱり中心部から小一時間も走ればディープな田舎を楽しめますね。
また偶然にも国指定登録有形文化財と高知最古の沈下橋を見つけることが出来ました。どちらもなかなか濃い場所でしたのでご紹介します。
仁淀川町カブツー
高知市内からいの町→日高村→佐川町→越智町といくつも町を越えますが、カブ50でも実質2時間かかっていないと思います。
国道は仁淀川上流域と並走していて良い景色
越智町からは仁淀川と併走する広くて快適なワインディングロード。ツーリングしてるーって感じ!
ちょっとだけ秋を感じることもできました。
筏津ダム

道中に筏津(いかだづ)ダム
大きなダムで風景もキレイ。ダムラーではないけど立ち寄ってみます。

第36番堰堤札所なんだそう
第36番堰堤札所の筏津ダムだそうです。

ダムの上をバイクで走行できます
重量は2トン以下、車間距離は20メートル以上確保しないと怒られます。

謎水路発見
ダムの脇からじょぼじょぼ流れている段々畑みたいな水路、なんですかねこれ。
調べたところ、これは「魚道」といって、サケみたいな海から川へ戻ってくる魚を迎え入れるための道だそうです。サケはこの坂を登って古巣へ帰り、卵を生むんですね。
しっかり生態系のことも考えられていんだなー。

ダム湖は濃厚な自然
水が深緑!仁淀ブルーが濃縮されてかなり濃くなっています。こんな色をしているのに透明度が半端ないのですから不思議なもんだ・・・

立派なダムです
巨大建造物が自然と調和して立っている・・・若干ロマンを感じました。
山や川が好きなら四国八十八箇所ダムの旅ってのも悪く無いかもしれませんね。
ダムの上をカブで走ってみました。レアな場所を走れるってのはいいものですね。
仁淀川町

ぼちぼち仁淀川町

山あいの町ですね
山の間に家がびっしり。林業で栄えた町なのかなー。

昔の中心街っぽい雰囲気に
今では数が少なくなったAコープ。昔と変わらない店内にノスタルジーを感じます。

昭和のオーラがプンつく町並み
最高やん!
旧川口橋

旧川口橋
繁華街の中ほどに川口橋はありました。一見普通の橋ですが、これがなんと国指定登録有形文化財なんですと。
見どころ

橋げたがレンガづくり
橋脚はフランス積のレンガ張りなんだそうで、これがまた珍しいとのこと。文化財登録のポイントなのかな。

旧川口橋の案内板
昭和10年に完成した鉄筋コンクリートT桁橋。
昭和41年11月に新川口橋に役目を譲る。
幾何学的意匠の親柱・香蘭(こうらん)、橋脚に施された精緻(せいち)なフランス積みレンガ化粧が際立っている。
国土の歴史的景観としての価値が認められ、2005年8月に国の登録有形文化財として指定された。
この橋は仁淀川町のシンボル的な橋だったようです。探せば橋の写真スポットが見つかるかもしれませんね。

逆サイドから
うーん、レンガ以外には見どころなさそうやん・・・

旧川口橋正面(西側)
と思ったら、「ふれあい広場」として活用されているっぽいです。年期の入った看板とレトロなフォントが濃い昭和感を醸し出してますねー。

橋の上に小屋が
橋には花が植えてあり、おっさんの心を和ませてくれました。
そして中ほどを過ぎると橋の上なのに小屋が建っています。なんじゃ?

土曜市の会場
どうやらこの橋の上で土曜市を開催しているようです。

平日は仁淀川を見ながら休憩できるスポット
こんなふうに平日もおもてなしが成されています。コンセントまでありましたので、どうしても困ったら助けを借りることもできそうです(自己責任でオナシャス)

窓から見える風景

仁淀ブルーって素晴らしい

高い透明度は清流の証
ドリンクを持ち込めば、仁淀の自然と町並みを楽しめる屋根付き風よけ付きのオープンカフェに。ツーリングの途中に休憩がてら立ち寄るのがオススメです。
久木沈下橋

川口橋を通過してさらに西へ
まだ時間があるのでさらに奥へ進むことに。かなり細くなった仁淀川の隣を走ります。

川沿いを走りたいので細道にイン
Googleマップには掲載が無い細道で、地元の方しか使っていない雰囲気の道を進んでみます。
すると・・・

こここ古代の橋やー!原始やー!
そんな風に思える超絶レトロな橋を発見。
カブで走ってみたい!!と湧き上がる衝動が・・・
橋に向かって道を下ります。

すさまじいダウンヒルとワインディングの連続・・・
光学手ブレ補正では補正しきれないほどの揺れ。

道が折り重なるように続きます
手前を左に進んだと思ったら180度切り返して右に、みたいな道。

久木沈下橋に無事到着
ほぉ~、すごくシンプルで飾り気が全く無いですね。増水時に水中に沈むように設計されている橋だから当然っちゃ当然です。

すんごいワイルドな風景と橋
いかつい・・・仁淀の上流はこんなにパンチが効いているのか。

久木沈下橋の案内板
昭和10年に作られた、鉄筋コンクリートの沈下橋。
現存する高知県で最も古い沈下橋といわれている。
このあたりは仁淀川でも最も川幅が狭く激流となる場所があり、その奔流に耐えうる構造形式を備えている。
今でも山里の生活道路として利用されている。
国土の歴史的景観としての価値、造形の規範となっていることから、2004年3月に国の登録有形文化財に指定された。
ここも文化財だったのかー。
そして仁淀の怒りを受け止める力を持った沈下橋・・・男の中の男ですやんか!そら無骨にもなりますわ。

久木沈下橋を眺める

美しい曲線

凛々しい直線

この2つが合体して久木橋
剛と柔を併せ持つ屈強な橋はわりと見飽きない感じです。
いや、橋だけなら飽きてくるのですが、周りの風景とのマッチングが素晴らしすぎるから飽きないんです!

清らかな水面にはバッチリ木々が映り込む

ゴッツゴツの岩間をゆるやかに流れる仁淀川

荒々しくも美しい自然にうっとり

ここでなら言える・・・ワイルドだぜぇ~

橋のそばに転がっている巨岩
この場所からはなんだかパワーを貰える気がします。いや結構まじで。
橋と岩場だけなのですが、仁淀川に入ってみたり、岩場を散策したりと何だかんだで1時間以上滞在してしまうくらい魅力的な場所ですよ。
僕は地図上に無い道から行ったので超絶困難でしたが、見えているルートからだと、わりとすんなり到着できます。
以上です!
今回は無目的のツーリングで、仁淀川町のほんの入口にすぎません。次回はもう少し下調べしてから遊びに行きたいと思います。
いやぁ、楽しかった!