5日間の旅をひとまず終えて、自宅を満喫している@ホンダです。
不自由な旅を体験すると自宅の有り難みがよく分かりますね。何事にも脅かされず、震えて眠らなくても良いなんてサイコー!
6日目の動き
旅の間にたまった仕事を片付けつつ、合間に近郊の札所に参拝しております。28番札所 大日寺
入り口からしばらく坂道です。高知市内から小一時間走ってきたカブでもアシスト無しで何とか登り切ることができました。この大日寺、なかなかに風流で小粋なお寺でしたよ。

大日寺の仁王門

味のある鐘楼、いいですねー

これまた味のある橦木(しゅもく)
鐘を突く棒は一本の丸太。切りっぱなしで飾り気の無い丸太。渋すぎじゃろ!

境内は飾り過ぎない庭園調でいい感じ

本堂もかっこいい

本堂は釘を使っていないそうです

全て木組みだけで作られたとか・・・徹底的なこだわり!
安易にコンクリにしないところが分かってますねー。いいぞもっとやれ!

納経所方面も美しい庭園

奥之院 爪彫薬師
なんでも楠(くす)の樹に、弘法大師が爪で刻んだといわれる薬師如来像が安置されているそうで・・・
僕がやったら生爪全部もっていかれそう。

遍路道の標識札
小さな赤いタグが木に付いています。こんなささやかな標識を頼りに歩き遍路さんは進むのか。すげえええ
29番札所 国分寺
国分寺へのルートは人里を通って向かいますのでそれほど困難な道程ではありません。カブで余裕。派手さはありませんが濃厚な歴史を感じるお寺です。

国分寺 仁王門
明暦元年(1655)に土佐の二代目藩主山内忠義が寄贈したといわれる2層造りの門。重厚感あります。

手水舎に井戸の形跡が
井戸の設備が今でも残っていたら風流なのでしょうねー。危険だから取り払っているのでしょうが、古き良き日本を凝縮させたのがお寺だと思っていますので何とかならないものか・・・

10月下旬なのに桜が咲いてます
この桜、どうやら9月桜というようで、その名の通り秋に花を咲かせるのですね。不思議な感じー

九月桜にはまだつぼみもありました
春のように咲き乱れるわけではないのですが、それがまた有り難みを感じます。

見事な面構えの本堂

立派だなー

中庭には句碑と庭園
こちらも綺麗にしつらえたお庭です。また、高浜虚子(はまおかきょし♂)が詠んだ国分寺の俳句が石碑になっています。
30番札所 善楽寺
善楽寺は高知で最も賑わう神社の一つ「土佐神社」の隣にあります。一時廃寺になり、安楽寺が札所になっていたようですが、色々あって善楽寺が札所復帰、安楽寺は奥の院になったとのこと。何となく邪推してしまって萎えるわー

善楽寺到着

フェルトのお地蔵さんが可愛かったです

鉄筋造りの本堂・・・萎えるわー

大師堂はえがった

手水を支えるのは天邪鬼
なぜ邪鬼が手水を支えているのか。お仕置き?
ぶっちゃけ善楽寺はサクッと終わらせて、隣の土佐神社に参拝した方が面白いです。
31番札所 竹林寺
五台山の頂上付近にあるお寺。山の頂上とはいえ、なだらかな坂道がメインなので50ccでもそれほど苦労しません。竹林寺、初めて来ましたがココは半端ない!今までの霊場で最も計算された美しさです。

竹林寺 仁王門
この仁王門をくぐった先から侘び寂び、幽玄、それっぽいものが詰め込まれたお寺が広がります。

いきますよ?

綺麗に整備された林からスタート
木漏れ日が差し込んでくるバランスの良い林の中を抜けていきます。敷かれた苔もいい感じ。
紅葉の時期には全ての木々が色付き、ものすごいことになりそうです。

お寺全体が自然を活かした巨大庭園

侘び寂びってこういうことさ!
って語りかけてくる勢いです。

近代的な霊園も景観にマッチ
めぐりのもり霊廟というらしいです。

何か雰囲気あるー

仏陀のシェルターから

千体地蔵と五重塔
どっちを向いても絵になります。写真好きな人は長居しちゃうはず。

ベストポジションを探してうろうろ
もうめっちゃ楽しい!

龍の手水
龍の頭は数あれど、全体が掘り込んであるのは珍しいですね。

たまにカオスなのはご愛嬌

高知県オリジナルのガチャガチャ
海洋堂フィギュアで高知県を表しているんですね。クオリティは高そう。

あんぎゃーめっちゃ可愛いじゃねーか!!
あざとい!ちくりんじあざとい!

五重塔は景観と合い過ぎ
建物は総檜造りですが、僕にはちょっと綺麗すぎるかなー。と思いましたが、このくらい鮮やかな方が景観に映えてめちゃくちゃいい感じでもあります。結果、すごくよかった。

やっぱり素敵だわ
いいね!ちくりんじいいね!
32番札所 禅師峰寺
禅師峰寺への道のりはちょっと分かりにくいかも。Googleナビで禅師峰寺を指定すると全然違うルートを表示する場合があるので、禅師峰寺の駐車場(P)を指定するのが良さそうです。竹林寺を満喫し、消化試合感覚で訪れた禅師峰寺。ところがここも素晴らしいお寺でした。高知県結構やるやん!

禅師峰寺に到着

住職さんの持ち物らしき小屋が開放されている
駐車場にある小屋がお遍路さんの休憩所として開放されていました。お接待お接待

参道には石仏がずらり
おっ、何かいい感じ!

仁王門

屏風岩
仁王門から伸びる石段の脇には、びょうぶのように見える岩が。社務をしていたおじさん曰く、黒く見える部分は、かつて海だった証なのだそうです。

潮の干満岩

岩のくぼみに水がたまっています
潮の干満によってこの水位が変わるという説話があります。社務をしていたおじさん曰く、ここまで水位が下がるのは珍しいそう。下がっても黒く見える部分までなのだとか。

境内にも奇岩がもりもり
こんなお寺は初めてですごく新鮮!味わい深いです。

境内の正面は十市の海
奇岩に海、素晴らしいロケーションですよまじで。

建物もいい味出してます

やはり山寺は趣深い!

隠れた見どころはこの木
社務のおじさんが教えてくれた㊙スポット。本堂の裏にあるこの木には生命の神秘がかくされていました。
一見普通の木なのですが・・・

んん??
なんと幹からホースとノズルが見えています。
話によると、昔この木に水道を括り付けていたところ、いつの間にか木が蛇口とノズル、ホース全てを飲み込んで成長していたのだそうです!
人もケガをしても自然と皮で覆われるからその原理ですよーと。
もうすぐノズル部分が完全に覆われてしまうので、見たい方はお早めに!